彼女も永遠に女子高生
麻宮アテナはサイキックソルジャーである。
だから許される、ということはないはずだが、彼女も10年以上高校3年生を続けているはずなのに、なぜか京のようにツッコミを入れられることはあまりない。
それをいうなら真吾もユキも永遠に高校生のままなのだが(そしておそらく真吾は永遠に改造学ランだ)、こちらもまたああだこうだいわれることはない。
おそらく京の場合、『’94』の時点ですでに1ダブの19歳、『’95』で2ダブの20歳となったのがよくなかったのだろう。おかげで「京=留年」というイメージが定着してしまった。
以降、KOFに登場するキャラはプロフィール上は年を取らなくなり、いつしか年齢表記もされなくなったが、京にまとわりついたこのイメージだけはくつがえらなかった。
そういうわけで、真吾やユキが永遠に高校生なのは、途中から時間が流れなくなったことが原因であって、京のように留年しているからではない。
そしておそらくアテナだって、サイキックソルジャーとアイドルの二足のわらじを履きながらも、京のように出席日数が足らずに留年などということはなく、時間の流れさえもとに戻れば、次の春にはきちんと卒業できるはずなのだ。
そんな麻宮アテナが鎮老師のところで修行をしているのは、もともと、いつか現れる巨大な悪との闘いに備えてのこと、というような設定があった。いわば彼女は、将来の正義の味方候補なのである。
とはいうものの、『MI』ではわりと軽いノリでKOFに参戦してしまっている。まあ、何しろ彼女も永遠の18歳なので、毎度毎度「巨大な悪の気が……!」みたいなことはいっていられないのかもしれないが、ならばプライベートのほうでケンスウとの仲が進展するかというとそうでもなく、あの肉まん青年にとっては非常に歯がゆいところではあろう。
『MI2』でのアテナの見どころは、何といってもあの新コスチュームである(公式サイトのほうではまだアップされていないが、雑誌などですでに公開されている)。
アニメ版の打ち合わせの際、アテナの衣装は、この『MI2』版のベースにしようという流れになったことがあった。
ところがその当時、アニメのスタッフさんたちはもちろん、そこに居合わせたぼくやコスプレ課長、さらには抹茶の人でさえも、『MI2』のアテナがどんなデザインなのかまだ見たことがなかった。
そこで急遽、抹茶の人がF氏に連絡を取り、『MI2』アテナのデザイン画をスタジオまで送ってもらうことにしたのだが……。
十数分後、大阪から送られてきた『MI2』のアテナのデザインは、そのディティールの細かさゆえに作画スタッフの労力が大きくなりすぎるとの判断で、アニメには採用されないことになった。
だから、ゲームが発売されたら、みなさんの手でアテナをぐりぐり動かしてあげていただきたい。
今回の新コス、非常にいいカンジだ。